Blood Smell
グイッ!

「ぐっ…」


いきなり
髪の毛を引っ張られ

そのまま上に引き上げられる


ダンの片手で
髪の毛をもたれ
中吊りにされた私は

力なく
ダンの禍々しい緋色の瞳を睨んだ


「余計な事は言わなくていい。
聞かれた事にだけ答えろ。

それとも…
言うまで嬲り続けてやろうか?」


恐ろしく低く
骨の髄に響くおぞましい声


怖い…


怖い…


耐えがたい恐怖が
全身を埋め尽くす


そして
ダンの空いている手が

ショートパンツをはいている
太ももに這う

タイツはさっきの衝撃の際に
まだら模様に破け

所々素肌が見える


ダンの冷たい手が
太ももから
少しずつ
付け根に向かって

ショートパンツの中に潜り込んできた


「いやっ…だ…」


声を上げた瞬間

私の体は
また横に飛ばされた

髪の毛を掴まれた体制で
体を飛ばされたので
頭皮に激痛が入った
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