Blood Smell
また
ぶつかる!!


衝撃に備えた時


ガシッ!

と私の体がとまった

いや
正確には受け止められた


うっすら目を開けると

目の前には
金髪が揺れていた


そして
不安げに揺れている
赤い瞳に出会う


「せ…ん…せ…」


振り絞った声が
震えていた


冷たい感触が
私の恐怖をやわらげていく



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