Blood Smell
女の子は
驚いたように目を丸くして
怪訝そうに顔をしかめた


「ちゃんとはなんだ。
馴れ馴れしく呼ぶな。人間。」


「いいじゃん。女の子なんだし。
っていうか、私も名前あるから
冴だよ。

よろしくね。」


手を差し出したが
コウモリちゃんはフンッと鼻を鳴らして
そっぽを向いた


「それより
シュルド様がお待ちだ…。

付いて来い。」


すたすた歩き出す彼女に
私は慌てて付いて行った



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