Blood Smell
だから
今日は私から迎えを断った


怪我のリハビリを兼ねて

歩いて行くと先生伝えた時には

先生は
まるで鳩に豆鉄砲の様な顔をしていた


ふふ…

思わず思い出して笑ってしまう


「何笑っているのだ?
気持ち悪い。」


コウモリちゃんの一瞥を受けて
私は足を動かした


「ねぇ、コウモリちゃんはいつもどこにいるの?」

沈黙に耐えかねて
暇つぶしがてら聞いてみた

「自分の家だが?」

何を言ってるんだこいつ?

見たいな思考が
もろに顔に書いてある…


「でも
先生の手のひらから現れるよね?」


「もちろん。」


「なんで?」


「…シュルド様は
私たちをいついかなる時でも好きに召喚できる。

そのための魔方陣を右手に書かれるのだ。」


「え?
先生って魔法使いなの?」


「バカかお前は?
シュルド様は立派なヴァンパイアであらせられる。

ヴァンパイアはほとんどの方が
ある程度の魔力を持ち
召喚魔法なんかは日常だぞ。」

最後に

呆れた
言わんばかりの大きなため息をはかれた



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