Blood Smell
「…今日は
外泊していけないの?」


急に
先生の声のトーンが甘くなる


そして
一気に先生の腕に包まれた


「最近…
一緒に居れなかったから
今日は…離れたくない…。」


囁かれるのは
極上の甘い言葉


「あ…
たぶん…連絡すれば…
…大丈夫…だと思い…ます。」


頭がくらくらして
上手く言葉が出ない


先生の冷たい熱が
私を浸食していく


そして
私は外泊の許可を得た



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