Blood Smell
それから

先生と二人で
バルコニーでランチを採った


もちろん
先生はワインだけで


私は
キッチンをお借りして
軽い物を作る


冷蔵庫の中は
ワインで埋め尽くされていたけど

不思議と
食材もあって

先生の家族は
みんなワインしか飲まないのに

なんで
食材があるんだろう?


疑問には思ったけど
とくにそれ以上は気にもせず

使わせてもらった



そして

二人で
お昼寝をした



先生はヴァンパイアだから
あんまり寝ないらしいけど

私の膝の上に頭を置いて
気持ち良さそうに
目を閉じる姿は

とても愛しく思えた

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