Blood Smell
胸がいっぱいだった

先生の言葉と

愛が
体から溢れていく


そして

先生が
左の手の甲に
キスを落とした



それは
とても冷たくて

とても
優しいキス…


「冴…

俺の全てで
君を守り

愛していくと誓う。」




「ふっ…く…。」

涙で先生の顔が見れなかった


「…愛してる…。

冴…

俺と結婚してほしい。」



とろけるくらい優しくて

でも
凛とした声が

私の全てに響いた
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