Blood Smell
私は内心ガッツポーズをしていた

「ご機嫌だねぇ?」

春奈が不思議そうに面白がるように私に話しかける

「私ね・・・桑折先生の事好きかもしんない。」

小さく言う

「マジで??!」

反対に大きな反応
不意にはにかんでしまった

「桑折ってあの学園長の息子?」

「そう。私、さっき生物の授業委員に立候補してきちゃった。」

自分の行動を思い出して思わず噴出し笑してしまう
あきれたように春奈は私の肩をさすった

「本当に・・・。恋をしたら直球だね冴は。
でも、がんばんなよ!応援するし。」

心強い応援者は私にガッツポーズと飛び切りの笑顔をくれた

遠くのほうで鶯が鳴いている
春一番に乗って桜の花びらが舞う

そして
私の恋の桜も花ビラを舞い上げた
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