Blood Smell

「…では僕たちのクラスの出し物は“メイド・執事喫茶”にします。」

クラスから拍手が起こった

「ねぇねぇ、メイド喫茶だって！！」

春奈はすでに興奮状態…
私の机にドカッと衣装サンプルのカタログを置いた

「すごいね…もう衣装まで決めちゃうんだもんね。」

春奈は衣装担当になったので
もうすでにサンプルにはめぼしをつけていた

クラスの反応も良く
女子の衣装と男子の衣装も決まった

「ちょっとー、冴は居眠りしすぎだよ！！」

そう
ちょっとうとうとしていたら私はすっかり
話に乗り遅れてしまった

「ごめん、ごめん。」

春奈は膨れながらもこれからのイベントに
闘士？を燃やして

「もう、明日には衣装サンプルがくるんだから
冴も衣装合わせ手伝ってよ！！」

春奈が燃えてるのには訳があるの

それは…

「遠藤さん、ちょっといいかな？」

そう、この学級委員長の佐伯くんに
春奈は最近猛烈アタック中

「はーいい。」

語尾にハートをつけながら春奈は行ってしまった

私はクスクスわらって見送る

メイド喫茶か…
先生はどんな反応するかな？