Blood Smell
私には解らない
英語にも似た言語で会話する二人


その声は恐ろしく響き恐怖心を煽る


時おり
女の子が私を睨み付ける度に私の体は生命の危機を訴えている


先生はぎゅっと私を抱き締めた

「大丈夫だ。」

優しい
でも妖艶な声

その声は私にゆるぎない安心を与えてくれる


「なんなの人間は?」


女の子が静かにいい放つ
その声には
私への憎悪が満ちていた


「お前には関係ない。

何しに来たんだ?」


先生は
そっと私を抱き上げた

「あなたのおかしな噂を聞いたのよ。」


美しいその女の子は
必死に先生に訴えていた
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