Blood Smell
・・・

・・・

一瞬だった


何かが私の腕を男の腕から開放した


「んだ?この野郎!!」


男がその人にこぶしを振り上げて殴りかかる
その人はヒラリとかわして

この世のものとは思えないうなり声を上げた

そこにいた誰もがその場に凍りついた
生きているのもすべての生気を奪うような
禍々しい
鋭い響き・・・


「ば、バケモノだぁーー!!」

「ひぃぃぃぃ!!」

男二人は這い蹲るように逃げていった
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