Blood Smell
「すまないが、今は手が離せない。」

先生の手が大きく私の胸の上で動く

「つっ…。」

必死で声をこらえる


「どうしても、今話したいの。」


甘えるような高く綺麗な声

「明日にしてくれないか?」

そう言って

先生は私の首筋にキスを続けた


必死で声を我慢する


ドアの向こうでエリザベスの唸り声が聞こえた


そして
足音が遠ざかる


はぁっ

とため息をついた瞬間

私の体は宙に浮いた
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