彼女の日記
「そうですけど…」
藤波さんのお母さんは
それを聞くと何かを取りに
藤波さんの部屋に行った。
何だろう?
もしかして、私が藤波さんの
いじめの主犯だってバレた?
私は心臓がドキドキした。
藤波さんのお母さんはノートを
持ってきた。
「これ、莉子の日記なんです。
楠木さんに持ってて欲しいの」
「私に?」
藤波さんのお母さんは
にっこりと笑った。
…藤波さんはいじめのことを
話さなかったみたいだ。
もし、話しているなら
私に笑いかけて、
藤波さんの日記を渡さない
だろう。