タカルコワの新婚旅行
「結構、寂しいとか会いたいとか。ラブレターみたいな感じかな」




ナスタは再びさらりと答えた。




「ふーん」




タカルコワはそれ以上深く聞かなかった。




というより、聞くことがみつからなかった。




やがて、すべての料理が運ばれてきて、二人は注文したものをすべて食べた。




何気なくナスタが腕時計を見た。




その時、タカルコワには腕に傷跡のようなものが見えた。




タカルコワが驚きの表情をしたのをナスタは見逃さなかった。
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