青春途上中〈4〉
「喧嘩になるとリミッターが外れて見境がなくなるらしいんだ」

あんまり記憶がないから自分でも終わった後に気づくと寂しそうに言う。

「何で腕が怪我してんのか理由はわかんねぇけど刺した記憶はあんだよ」

伊崎は松橋を優しく抱きしめる。

「何で、俺じゃねぇんだよ」

「…伊崎?」

俺は、いつになったらお前の中で一番になんだよ。



●end………………●




< 16 / 100 >

この作品をシェア

pagetop