青春途上中〈4〉
笹の葉ゆらゆら
「…どうしたんだよ、これ」

ユラユラと風が吹く度にカサカサと揺れる。

朝から祥太のメールに¨至急!屋上に集合¨とだけ書かれていて何事かと思えば、笹が悠然と聳え立っていた。

「真山が笹まで自分で用意して七夕しようだってさ」

もうじき、七夕だっけな?

新しい煙草に火を点けて溜め息と一緒に煙を出した。

「松橋さんも短冊に願い事書きましょうよー!」

忍が、いろんな色のバリエーションの短冊を手に駆け寄ってきた。






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