青春途上中〈4〉
「最後の願い事は無理だね。
篠原が一番に決まってんじゃん」

真山の短冊に¨無理¨と無表情なまま祥太が書き出した。

真山は涙目になっていた。
すぐさまに栗山が慰めていた。

「…祥太は何書いたんだ?」

「ん~?俺はね¨シノが一生隣にいてくれますように¨」

「まともな事、書いたんだな」

ふざけた事を書いていると思っていたので意外な事に驚いてしまう。

「え~?ふざけると思ったの?」






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