青春途上中〈4〉
忍から短冊を奪い取り書いていく。

忍と祥太は覗き込み口に出した。

「「生活が楽になりますように」」

読み上げたと思いきや、皆が伊崎に一点集中している。

「あー…、働かないヒモがいるから一生無理だね」

ゴミを見るような視線を向けている。

「そうっすね。
発情だけはする駄犬っすもんね」

非難の目で伊崎を見て「無理だね」と口を揃えた。

「おい、てめぇら好き勝手に言ってんじゃねぇぞ」





< 23 / 100 >

この作品をシェア

pagetop