青春途上中〈4〉
季節外れもいいとこ
気温が30度を越えているにも関わらず、まだ梅雨明けはしていないと天気予報が言っていた。

何もしてなくても勝手に汗が滲み出てくる。

扇風機の前に座り顔いっぱいに風を受ける。

気持ちいい~。と涼しんでいると玄関のドアが乱暴に閉まる音が聞こえる。

「…帰ってきたか」

一人の優雅な時間は、たった4時間で終わってしまった。

ゆっくりと名残惜しいが扇風機から離れて玄関へ向かう。






< 3 / 100 >

この作品をシェア

pagetop