青春途上中〈4〉
適当にメールの返事を返して、伊崎が帰ってくる前に終わらさないと。



そんな願いも虚しくスーパーから帰って来たら、もう伊崎は帰ってきていた。

「ご、ごめん。
まだ作ってないんだ」

「黙って何処に行ってた?」

この瞳を知っている。
半目で見下ろす、それは物を見るかのように。

怖い…、震えが止まらない。

「…晩御飯の材料買いに…」






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