青春途上中〈4〉
買い物だけでも
まだ布団に丸まって寝ている金髪野郎を横目に財布と携帯をポケットに仕舞い込んで暑い日射しが照っているだろうと思いながらドアに手を伸ばす。

「どこ行くんだ?」

「……起きてたのか?」

先程まで自分の瞳に眠っている金髪が映っていた筈が今は後ろに立っている。

「今、起きた」

ボサボサの髪を見ながら何故か溜め息が出た。

「そーかよ。
買い物行くだけだ」

ドアに再度、手にかける。





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