青春途上中〈4〉
「あちぃ…」

眉間に皺を寄せて誰が見ても不機嫌な顔をしている。

「なら、何で来たんだよ」

松橋の素っ気なさに伊崎は苛ついていた。

「何、怒ってんだ?」

「別にキレてねぇ」

伊崎の隣を歩くのは好きではなかった。
ましてや、制服以外で出歩くのが一番嫌だ。

何でかって?
そのうち見てればわかる。






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