青春途上中〈4〉
「お前、あんま丈夫じゃねぇんだから無理すんな」

「うん。シノに逢いたくなったんだもん」

「で、傘持ってきてくれたんじゃねぇのか?」

「え?うん。これ」

指差す方に視線を移す。
祥太が使っている傘だ。

まさかとは思うが…祥太の考える事だ。
今、俺が思っている答えが正解だろう。

「相合い傘しようね~」

篠原は祥太の隣に並んで傘を持った。

祥太には濡れないように篠原は半分濡れていた。

「シノー!大好きー!」

「…ここ、外な」



●end……………●




< 76 / 100 >

この作品をシェア

pagetop