青春途上中〈4〉
─1ヶ月後─

雑誌の事なんて忘れていた通常の忍海高の日常が流れていた。

「やっと探したよ!」

「あ、お前…」

写真を撮らしてくれと言った男が私たちの前に立っている。

「凄い問い合わせが多くて、もう一度、撮影させてくれないか?」

「ダメです。
うちの子達を危ないとこに行かせません」

有無は全部、祥太に任せている。というより、何か口出せば後で恐ろしい事が待ってるに違いないから誰も口には出さない。



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