革命小戦士

長州小人は二度目のラリアットをアントニオ小人猪木［仮名］に放とうとしたが直前でアントニオ小人猪木［仮名］は両腕を前にしてブロックし、逆に長州小人にラリアットを叩き込んだ。

これは、猪木［本物］がスタンハンセンに実際に使った方法だった。

僕は、夢中になって両者の闘いをみていた。
闘魂対革命戦士いや正確には小闘魂対革命小戦士か。

真子が急に言った。
「今日出かける時にこの黒いパンツのアゴおじさんの小人が肩に乗ってきたのよ～。ところでやっぱり別れたいんだ？正美～。」

やかましいデブ。この名勝負に水を差しやかって。僕は、イライラしながら答えた。

「別れる別れる。」
テーブルでは死闘がくり広げられていた。こんな女のどうでもよかった。