革命小戦士
場外戦だ。長州小人は、テーブル下の床でアントニオ小人猪木[仮名]に蠍固めを決めた。

「私頭に来ちゃった。正美帰るね。よりを戻したかったらきちんと謝ってね。だけどそれで許されると思わないでね。」
真子は、立ち上がった。

テーブル下では、アントニオ小人猪木[仮名]が長州小人の蠍固めを腕の力で持ち上げて変えそうとしていた。

名勝負だったゾクゾクした。僕は、もちろん、馬鹿女を無視した。

アントニオ小人猪木[仮名]返せるか長州小人踏ん張るか。
手に汗握ってどちらも応援した。そのとき二人の上に黒いブーツが見えた。

『グシャ』


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