革命小戦士
宿敵
僕は、久しぶりに彼女の橋本真子と喫茶店で会っていた。このところ真子はすっかり太った。

「正美~もうさあ、私達って終わりかなあ~?」

出た。またかよと思ったが、僕は、真子の二重あごを見ながらめんどくさそうに言った。

「だから~真子が別れたいなら俺はいいよ。」

「正美~私の事嫌いになっちゃったの?」

僕は、この半年間同じ会話を続けて来た事にうんざりした。
「じゃ別れよう。どうも今までありがとう。」

付き合い始めた頃は可愛かったすっかり太っただけでなくて本当の性格が見えてきていた。ここでお決まりのセリフが出るのは、分かってた。

「正美~冷たい~別れたいんだ。ふ~ん。あんなに好きだって言ってたのに。」

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