人心は、木漏れ日に似る
海里と将樹は、廃屋の裏手へ回る。

森との境となる廃屋の壁には、張り紙があった。


『★ポイント★

1人1枚ずつ以下のカ
ードを取り、スタンプ
を押すこと。

すでに別ポイントのカ
ードを持っている場合
は、そのカードにスタ
ンプを押すこと。』


「……マジかよ」

疲れ切った表情で、将樹はうめいた。

海里は無言で、風下で服のほこりをはたいている。


「……なぁ海里。

悪いけどさ、サワちゃん達を呼びに行ってくんね?

俺、ちょっと立つ気にならねー」

海里は、座り込んだ将樹を一瞥すると、踵を返した。



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