あの日
第7章
そして3日が過ぎ練習試合の日がやってきた。
 おれの高校初登板が始まる!
 相手は、県内の強豪校、創成高校だ。
 試合前に監督からオーダーの発表がされた。
 「じゃあ、オーダーを発表するぞ~」
 「はい!」
 みんながいっせいに返事をする。
 「・・・、3番サード切田」
 「はい!」
 「4番ファースト藤堂」
 「うぉい!」
 「8番キャッチャー鈴木」
 「はいっ!」
 「9番ピッチャー木座希」
 「はい」
 「じゃあ、今回はこのオーダーで行くぞ~」
 「はい!」
 「じゃあ、今回の目標!全力で行って来い、完全燃焼して来い!以上」
 「はい!」
 「すいませーん、ボールとってくださ~い」
 俺のところに1個のボールが転がってきた。
 「はーい」
 俺はボールを返そうとした瞬間目を疑った。
 「久しぶりだな、木座希」
 そこに立っていたのは間違いなく近藤だった。
 「なっ!なんでお前がここに!?」
 「そりゃ創成高校の部員ですから」
 「お前は修光の高等部に上がるんじゃなかったのかよ!」
 「ここの監督に強く誘われてな」
 「そうか・・・」
 「また、戦えるのを楽しみにしてるよ」
 「ああ・・・」
 そして初登板が始まった。
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