あの日
第3章
それから、2年がたち俺は3年生になった。
 なぜか野球部には・・・そう、あいつがいた。
 「智~!!」
 幸次だ・・・
 性格は相変わらずだ・・・
 「なんだよ」
 「俺たちも三年生だな」
 「そうだな」
 「俺たち三年生にとっては、最後の年だな」
 「ああ・・・」
 そうだ忘れていた。俺たちにとっては最後の年なんだ。高校に行っても野球はやるつもりだが、今のメンバーでやる野球は今年が最後だ。
 「そうだ、監督からの伝言だ、今日の練習は休みだそうだ」
 「了解」
 「じゃあ俺今から行くとこがあるから」
 と言って幸次は去って行った。
 (俺はどうしよう)
 とにかく俺は散歩をしてみることにした。
 (そうだ、ひさしぶりに優香に会いに行こう・・・)
 俺は、優香の墓へと向かった。
 「久しぶりだな優香、俺は三年生になったよ」
 しばらく話した後、家へ帰ろうとした瞬間。
 「きゃーーー!」
 女性の悲鳴が聞こえた。
 俺は、声のしたほうへ向かった。
 そこには同い年ぐらいの女の子がたっていた。
 「どうしたの?」
 「ひったくりです!」
 まえをみてみると一人の男が走っていた。
 俺は、ポケットの中にあったボールを握り、男へ向かって投げつけた。
 俺の手から放たれたボールは、男に向かって一直線に飛んでいく。
そして、男にぶち当たった。
 男はその場に倒れた。
 しばらくすると警察がやってきた。
 男は連行された。
 
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