あの日
 「ありがとうございます」
 「いえいえ」
 俺はあることに気付いた。
 あれその制服・・・
 「相馬中学校の制服?」
 「ああ、私相馬中学校の3年生です」
 相馬中学校とは俺の母校である。
 「おれも、相馬中学校三年生なんだ」
 「えっ!そうなんですか?」
 「うん」
 「じゃあ学校で会えますね」
 女の子は静かに微笑む。
 俺はその笑顔に、感じたことのある気持ちになった。
 そうだ、この気持ちは優香に初めて会った時の感じだ。
 (ということは、俺はこの子がすきなのか?)
 俺は、名前を聞いてみた
 「なまえは?」
 「遠藤由紀です」
 「由紀さんか、えっと連絡先おしえてもらってもいいですか?」
 「いいですよ!」 
 「ありがとう」 
 (優香・・・優香以外に好きな人ができてしまったかもしれない、優香ゆるしてくれるか?)
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