あの日
第4章
それから1週間経ち、俺たちの最後の大会が始まった・・・
 俺たちは順調に勝ち上がり決勝まで来た。
 決勝の前日、由紀から電話がかかってきた。
 「決勝進出おめでとう!」
 「ありがとう」
 「明日、試合見に行くからね!」
 「うん、ありがとう」
 「じゃあ、あしたがんばってね」
 「うん」
 「それじゃ」
 「それじゃ」
 そして電話は切れた。
 そして、決勝戦の開始時間が迫ってきた。
 相手は、去年負けている修光中学校だ。
 準備をしていると声をかけられた。
 「木座希」
 「ん?近藤か」
 近藤信二、去年こいつのホームランで負けた。
 いわゆるライバルだ。
 「今回も打たせてもらうぜ」
 「打たせるかよ」
 俺と近藤は微笑みながら会話を終えた。
 そして、両チームが整列し礼を終え各ポジションへと散らばって行った。
 そして、試合開始つげるサイレンが球場全体へと鳴り響いた。
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