Dear My Angel
香澄は不意打ちで、自分の唇をテツの唇に軽く押しつけた…。



「…!!!」



テツはただ、驚くことしかできなかった…。

香澄はテツの手を握り…テツの目をしっかり見つめて……



「テツは…私を大切に思ってくれてたんだね…。その気持ちがわかって嬉しいっ!…だけど…」



「だけど…何?」




「テツだから…、早く私に触れて欲しかったな…」



香澄の無邪気な顔が、少し赤くなった…。

握っている手も少し熱くなっていた。




同時にテツも胸の鼓動が早くなっているのがわかった…。
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