Dear My Angel
「私たちも信じられなくて…末期の癌で、いつ死んでもおかしくなかったらしいの…。本人は、数ヶ月前に…テツくんと別れる前に知ったらしいの……」





そこまで言うと、恵子は泣き崩れた…。



聖斗は恵子のバッグから、香澄からの手紙を取り出し、テツに渡した…。



「最後に…香澄ちゃんは、お前に『ゴメン…』って伝えてくれって…」




三人でしばらく泣いた…。



聖斗と恵子は帰り、静かになった部屋で、テツは一人…力なく座り込んだ…。
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