Dear My Angel
「テツにとって…香澄ちゃんは初めての彼女で…一番大切にしていたからなぁ……。香澄ちゃんと25歳で結婚するって…昔、酔っ払って話してたっけ…」




「テツくんが香澄をすごく大切にしていたのは…見ていてもよくわかったもん…。特に、香澄は別れるまで笑顔で…別れて入院してからは、よく泣いてた…」




「俺さ…香澄ちゃんが入院したばっかの時にさ、一度だけ…俺一人で見舞いに行ってきた事があるんだ……」




「え〜!?知らなかったよ!!」




「今日初めて言ったよ。この事は、俺と香澄ちゃんの秘密って事にしてたからさ…」


聖斗の寂しげな真顔に、恵子は聖斗の話を黙って聞く事にした……。




「俺…最初、テツの事で香澄ちゃんに会いに行ってきたんだよ。突然の事だったし……でも、香澄ちゃんと話していて……いろいろ複雑な気持ちになったんだ……」
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