Dear My Angel
―――約束……



それは、恵子に話さなかった、『香澄ととの約束』だった…。







――あの日、病院で最後に二人でした約束の日―――……





「ねぇ、聖斗くんは…恵ちゃんと結婚するの…?」




ベッドの上で香澄は、優しい笑顔で聞いた。




「いきなり、何を言い出すかなぁ…」




「あら…私はマジで聞いてますけど…?」



聖斗は少し考えてから答えた。







「…ぶっちゃけ、恵子の事は…一生大切にしたいよ。でもさぁ、自信ないんだよなぁ…俺」
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