Dear My Angel
「…いいんだよ。こうやって…カスミと走ったりするのが、懐かしかったからさ……」




嬉しそうに話すテツに、カスミは少し申し訳なさそうに話し出した…。




「テツ。私のやり残した事はね…テツに私じゃない誰かと、幸せになって欲しいの…」




「カスミ…!?なんでいきなりそんな事言うんだよ…。僕は……」




「わかってる…。テツの気持ちはわかるんだけどね。私は…『香澄』はもう、この世にはいないんだよ!私は…いつまでテツを苦しめなきゃいけないの…?」
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