Dear My Angel
「何を言えなかったんだ…!?」




「ありがとうって…。一番言いたかった言葉を、最後まで言えなかったんだ。僕の言葉で…カスミに…」




うつむいているテツに、恵子は覗き込んで言う。




「伝わってる…。しっかりと、カスミに伝わっているから…!!じゃなきゃ、カスミが消える前に……悔いがなく別れられるなんて…いうわけないじゃない」





「…テツの気持ちを、一番わかっているのは……彼女なんじゃないのか!?」
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