ただ今、政略結婚中!
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目が覚めると、部屋がほんのりオレンジ色に包まれていた。


「あれ……?」


ベッドカバーの上に寝たはずなのに、今は身体が中へ入っていた。


隼人さんが……。


ちょこちょこっと優しさを見せるのは止めて欲しい。


身体を起こして、サイドテーブルのデジタルの時計を見る。


もうすぐ20時になるところだった。


「すごく寝ちゃった……これが時差ボケっていうものなのかな」


頭がぼんやりして、まだ眠気は完全に消えていないけれどお腹がぐーっと鳴ってベッドから降りた。



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