ただ今、政略結婚中!
「美味しい……」


白身のお魚はふんわり柔らかく、レモンと香草のソースに合っていて美味しすぎる。


お料理が美味しいから、飲む方も進んでしまう。


でも毎日こんな生活をしていたら太っちゃうな。


そう言うと、アパートメントの地下に住人専用のジムがあるからいつでも使えるようにしておくと言われた。


「でも、外食ばかりだと身体によくないです。明日から私が作ります」


「毎日帰りが遅いんだ。俺の分は作らないでいい」


そう言われると悲しかった。


「でも私の分を作るんですから、お夜食用に用意しておきます。食べられなかったら私が翌日食べますから」



******



お料理についてあまりいい顔をしていなかった隼人さんだけれど、帰りにスーパーマーケットに寄ってくれた。


一緒に並んで食材を選ぶのは違和感があったけれど、いろいろな物を見るにつれて違和感は消えていき楽しくなっていった。


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