ただ今、政略結婚中!
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翌日、私が目を覚ましたのは、太陽が真上に昇っている時。


ぁ……。


太陽の光が差し込み、眩しさで目を瞬かせる。


のろのろと身体を起こし、隣を見る。


いるわけないよね……。


時計を見ると12時を過ぎている。


その時、明け方の出来事が思い出されハッとなった。


布団の中を見ると、着ているパジャマは男物。


汗をびっしょりかいて、着替えさせられて……ま、また裸見られた!?


胸元を指でちょこっと開く。


キャミソールも何も着ていない……。


熱で朦朧としていたから、羞恥心よりも楽になりたくて……隼人さんに着替えさせてもらったんだ。


『従順で可愛いな』


ふと、隼人さんの言葉を思い出して、熱は更に上がりそうだった。


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