ただ今、政略結婚中!
「何を買いたいんだ?」


「……水着を買いたいんです。ここはプールがたくさ……ん……」


隼人さんは仕事をしているのに、私はプールで遊ぶ。


急に申し訳なくなった。


気づかなかったな。


「まだ何か考え事か?俺が仕事中でも楽しんでもらった方がいい。ただし、トラブルに巻き込まれない程度にな?」


私の考えを読みとった隼人さんはそう言ってくれた。


そんな言葉は私を愛してくれていると勘違いしてしまいそうになるほどだ。


「俺が選んでやる」


私の腕を軽くつかむと店の中へ隼人さんは入っていく。


「えっ!?いいです!自分で選びますっ」


店の中へ引っ張り込まれ、たくさんの水着の前に立たされてしまう。


隼人さんはその中で、レインボーカラーのビキニを手にした。


そして私の身体にあてて見ている。


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