ただ今、政略結婚中!
どこからくる自信ですか……?


「本当に似合いませんてっば」


私の言葉を無視して、隼人さんはビキニとサンダルを持ってレジに行ってしまった。


似合うとは思えない……。着る勇気もない……。


******


「えっ、これから!?」


部屋に戻ると、ビキニを着てプールへ行こうと隼人さんは言う。


「早くこれに着替えろよ」


「ちょ、ちょっと待って、こんなビキニ着られないって――」


「これが着られないのなら裸で入るか?」


「はっ!?裸って!そんなのありえないでしょっ!」


「ならば、着るんだな。先に行っている」


頭の上にパサッとビキニが降りかかり、仕方なくそれを手にした。


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