ただ今、政略結婚中!
「……参ったな。本当にセックスしたと信じていたのか」


隼人さんは額を片手に乗せて、ため息交じりの声をだした。


「えっ……」


「酔っぱらって泥酔している女とやる趣味はないよ」


「……ひどいですっ。ずっとしちゃったって思っていたのに。赤ちゃんがいなくて、本当に悲しくて……」


「その代り、引き留められただろう?でも悲しませたことは申し訳なかった。それほど欲しいのなら協力は惜しまないが」


顔を上げた隼人さんは私の髪から頬に指を滑らせ顎に触れると少し持ち上げ唇を重ねた。


「ちょ、ちょっと待っ――」


って、ことは……私はまだバージン……。


言おうとした瞬間、舌が入り込み舌を絡め取られ強く吸われる。


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