ただ今、政略結婚中!
引き寄せられ、隼人さんの膝の上に横座りの形で座らされる。


「は、隼人さんっ」


恥ずかしくて降りようとすると、強く抑えられて動けなくなる。


「食べさせてくれ」


「カ、カップケーキを?」


「そう、亜希が口移しで」


そう言って隼人さんに後頭部を引き寄せられて唇が重なる。


まだ甘いクリームも口に入れていないのに、唇が重なると甘く感じた。


「んっ……」


「ほら、早く食べさせろよ」


唇が離されると、さっそく催促。


私はカップケーキのクリームを口に含むと、隼人さんの唇に押し付けた。


ピンク色のクリームは舌で絡め取られていく。


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