ただ今、政略結婚中!
「これを亜希が着たら……似合うと思って買ったんだが」


「似合いませんっ。隼人さん、変態っ!」


ベビードールを隼人さんの胸に押しつけ返す。


「変態でけっこう。そんなので話が反れると思ったら大間違いだからな。それに亜希の裸なら見ているだろう?それ以上のことも。恥ずかしがらなくてもいいじゃないか」


「っ!」


「では、100歩譲って、これを身に着けただけで良しとしよう。後は俺が脱がせる」


「また変態発言っ!」


「どれだけ俺がお前に惚れていると思っているんだ?」


突然、甘い微笑みを向けられて胸がきゅんと締め付けられた。


本当に自分の魅力を知っている人なんだから……。


「隼人さん……」


「もう、さん付けはやめてくれ。隼人でいい」


後頭部を抑えられて唇が優しくそっと重なる。



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