ただ今、政略結婚中!
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パイプオルガンの音色が響き渡る中、教会の石畳に敷かれた真紅の絨毯の上でライスシャワーとバラの花びらで、新郎新婦を見送る。
その新郎新婦の姿にうっとりしていると、隼人さんに手を引かれてもう一度教会の中へ足を踏み入れた。
教会の中にいるのは私達だけで、シーンと静まり返っている。
これから披露宴会場のホテルに行かなければならないのに、もう一度教会に連れて来た隼人さんに困惑する。
「どうして……?」
不意に両腕が肩に回って抱き寄せられる。
額にふんわりキスを落とされると、優しい瞳に見つめられて心臓がトクンと高鳴った。
「隼人……さん……?」
「そんなに戸惑った顔をするなよ。これから大切なことを言うんだから」
「大切なこと……?」
少し照れたような隼人さんは、私の両手を包み込みそっと胸のあたりまで持ち上げた。
「亜希、愛している」
はっきりと、その声は静まり返った教会に響き渡った。
パイプオルガンの音色が響き渡る中、教会の石畳に敷かれた真紅の絨毯の上でライスシャワーとバラの花びらで、新郎新婦を見送る。
その新郎新婦の姿にうっとりしていると、隼人さんに手を引かれてもう一度教会の中へ足を踏み入れた。
教会の中にいるのは私達だけで、シーンと静まり返っている。
これから披露宴会場のホテルに行かなければならないのに、もう一度教会に連れて来た隼人さんに困惑する。
「どうして……?」
不意に両腕が肩に回って抱き寄せられる。
額にふんわりキスを落とされると、優しい瞳に見つめられて心臓がトクンと高鳴った。
「隼人……さん……?」
「そんなに戸惑った顔をするなよ。これから大切なことを言うんだから」
「大切なこと……?」
少し照れたような隼人さんは、私の両手を包み込みそっと胸のあたりまで持ち上げた。
「亜希、愛している」
はっきりと、その声は静まり返った教会に響き渡った。