ただ今、政略結婚中!
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なにかが身体の上にふわっとかけられるのを感じて、ハッと飛び起きた。


身体を起こすと、目の前に隼人さんが立っていて、突然起き上がった私に面食らった顔をしている。


「ぁ……」


目と目が合い、なんと言って良いのか戸惑う。


「悪かったな。迎えに行けなくて」


先に向こうが謝ってくれた。


って、態度がこの前と違うんですけど……。


まさか、謝ってくれるとは思っていなかった。


「え、いいえ……」


調子が狂っちゃうよ……。


身体の上に掛けられていたのはタオルケットだった。


「腹が減っただろう?」


「今、何時ですか……?」


「21時を回ったところだ」


2時間以上も眠っちゃったんだ。


「家に食材はないんだ。外へ食べに行こう」


帰宅したばかりのようで、隼人さんはまだスーツ姿だった。


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