ただ今、政略結婚中!
「俺たちは夫婦なんだ。お前の身体を好きに出来る権利がある。それに昨晩も抱かれただろう?積極的だったぞ」


「の、飲んでいたからっ」


頬が熱いくらいに火照っているのが分かる。


頬もそうだけど、全身が焼けるように熱い。


「ではしらふだから俺に抱かれたくないとでも言うのか?」


「だ、だって!」


だ、だめ。隼人さんのペースに合わせちゃだめ。


そう思って頭に浮かんだのは、寝室に落ちていた真っ赤なセクシーなブラジャーのこと。


「か、からかわないでください。女の人がいるならどうして私と結婚したんですか!?」


「はぁ?何を唐突に」


隼人さんの顔が真顔になった。


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