きみとぼくの、失われた時間
自分を見失うこと、居場所が分からなくなること、“今”という時間に対して何をしているのか分からない。
成績や仕事に嫌味を言われてへこむこともあれば、退屈な毎日自分を見失うこと、友達との些細なやり取りで消えてしまいたくなることもある。
取り巻く環境の変化に“自分”ってなんだろうと途方に暮れてしまう。
誰にでもあることだと思います。
主人公の坂本健もそのひとりです。
特別暗い過去があるわけではない。
特別何かがあったわけでもない。
でも、取り巻く環境に悩んで苦しんで、ついには現実逃避。
家族、友達、恋、置かれた状況にすべて投げ出してしまいました。
彼は内心で「やってられるか畜生!」と思っていたに違いありません。
歌のキャッチフレーズになりそうな「有りの儘に生きる」って、何気に難しいことだと思います^^;
この作品はそんな特別ではない、だけど、なにか特別なことを書きたかったのです。